うつ病の症状ー疲れやすい

◇疲れやすさ・気力の減退
ほとんど身体を動かしていないのにひどく疲れたり、身体が重く感じられたりすることが
あるのもうつ病の症状の一つです。
うつの状態では気力が低下し何をする気もおきなくなるし、洋服を着るといった
日常的なことにも時間がかかるようになります。何とかしなくてはならないと
気持ちだけは焦るのですが、行動するだけのエネルギーがわいてこないのです。

◇罪責感
うつ病になると、何かと自分を責めたり、過去の些細な出来事を思い出しては悩んだり、
くよくよしたりすることが多くなります。
一つのことを何回も何回もほかの人に確認をしたりするようになることもあります。
こうした状態が進むと、仕事がうまく進まないことや、不況のために会社の成績が
落ちていることまで自分の責任のように思えたり、不況になったことまで自分のせいだと
妄想的に思いこむようになったりもします。

◇思考力や集中力の低下
うつの状態では、注意が散漫になって、集中力が低下してくることがあります。
そのために仕事が以前のように進まなくなったり、学校の成績が落ちたりするようになります。
また、決断力が低下して、大したことでなくてもあれこれ考えて何も決められなくなります。
中年の人は、自分がボケたのではないかと心配していたりします。また、
高齢者の
場合には実際に痴呆のように見えることがあります。しかし、痴呆とは異なり、
抑うつ状態による痴呆様の症状は治療によって改善するために、仮性痴呆と呼ばれています。
しかし、逆に、痴呆状態がうつ病と間違えられることもあるので注意が必要です。
痴呆の場合も、何となく元気がなくなり、記憶力が衰えてくるので、うつ病ではないかと
思われるのです。また、高齢者の場合にはうつ病を契機に痴呆を発症して次第に
症状が進んでくるということがあるので注意が必要です。

◇自殺願望
うつ病になると、気持ちが沈み込んでつらくてたまらないために死んだ方がましだと
考えるようになります。欧米の研究では、入院が必要なほどのうつ病にかかった人の
15%が自殺で命を落としていることがわかっています。
うつ病のときには自分の気持ちを抑える力が弱くなっていますから、普通の時なら
考えられないような思い切った行動をすることが多くなるのです。
一般的には、うつ病が少し良くなった時に自殺の危険性が高くなるといわれています。
気分が沈み込んで何をする元気もなくなっているときには、死のうと思ってもそれを
実行に移すだけの元気さえ出てきません。しかし、少し症状が良くなると、死にたいと
考えれば、その気持ちをすぐに行動に移せるようになります。
しかも、こうした時には本人の気持ちと周囲の人の考えとが食い違いやすくなっています。
症状が良くなってくると、外見上は元気に見えるようになるので周囲の人は安心して
しまうのですが、抑うつ症状が強かったときのつらい記憶は簡単に消えないために、
本人は良くなったという自覚を持てないことが多いからです。この様な食い違いがあると、
本人は誰にも理解してもらえないと絶望的になり、自殺を考えやすい状態になります。